「作り置きにパスタってどうなの?」
「お弁当に入れたら、パサパサして美味しくなかった…」
そんなお悩みを抱えている方にこそ、ぜひ知ってほしいのが今回ご紹介する**「冷めてもおいしい作り置きパスタ」のコツ**です。
実はちょっとした工夫で、翌日でもモチモチ&しっかり味のパスタが作れるんです。
冷めても固まらず、美味しさをキープできるテクニックを、プロの視点でわかりやすくご紹介します!
◆ 作り置きパスタがまずくなる3つの原因
パスタが冷めて美味しくなくなるのには、実はちゃんと理由があります。まずはそこから理解しましょう。
① パスタがくっついて固まる
→茹でたパスタは時間が経つとデンプンが表面に出て、ベタつく原因に。冷えるとそれが固まりやすくなります。
② ソースがパスタに染みこまず分離
→冷めることで油分と水分が分離しやすく、味がぼやけたり、パサついた印象に。
③ ソースの味が飛ぶ・薄くなる
→ケチャップ系やオイル系は、冷めると香りが飛んで味が弱く感じるようになります。
◆ 冷めてもおいしい!作り置きパスタの5つのコツ
1. 茹で時間は「少し短め」が基本
冷めるとパスタは少し柔らかくなるため、1分ほど早めにあげるのがベスト。アルデンテよりやや芯が残る程度が◎
2. オリーブオイルでしっかり和える
茹で上がったパスタは、ソースをかける前に必ず油でコーティングしておくと、麺同士がくっつきません。
- オイル系ならそのままでOK
- トマトやクリーム系は別に和えてからソースと混ぜる
3. 味つけはやや濃いめを意識
冷めると味は2〜3割ほど薄く感じるため、味つけは少し濃いくらいがちょうど良いです。
ただし、しょっぱすぎないように「コク」を意識すると失敗しません。
4. 具材は水分の少ないものを選ぶ
作り置きには水気が出にくい食材を選ぶのが鉄則!
おすすめ具材:
- ベーコン・ツナ・ウインナー
- パプリカ・ブロッコリー・きのこ類
- 蒸し鶏・枝豆・ほうれん草(しっかり水気を絞る)
5. 保存は冷蔵+密閉容器で2〜3日以内に
タッパーやジップ付き袋で保存する際は、しっかり冷ましてから密閉。
お弁当に入れる場合も、再加熱してからしっかり冷ますことで傷みにくくなります。
◆ レシピ付き!冷めても美味しい作り置きパスタ3選
🍝 1. ツナとほうれん草の和風しょうゆパスタ
冷めてもパサつかず、旨みがしっかり感じられる和風系の定番。
お弁当にもぴったりな、あっさり&コク深い味わいです。
材料(2人分)
- パスタ(1.6mm程度)…200g
- ツナ缶(オイル漬け)…1缶(70g)
- ほうれん草…1/2束(100g)
- 醤油…大さじ1
- みりん…小さじ1
- オリーブオイル…大さじ1
- 白ごま・こしょう…適量
作り方
- パスタは表示より1分短く茹で、水気をよく切る。
- 茹でたてのパスタにオリーブオイルを和え、ほぐしておく。
- フライパンで油を切ったツナと、下茹でして水気を絞ったほうれん草を炒める。
- 醤油・みりんで調味し、パスタを加えて炒め合わせる。
- 白ごまを振り、粗熱が取れたら保存容器へ。
ポイント
- ツナ缶の油を少し残して使うと旨みが増します。
- ほうれん草の水気はしっかり絞ると傷みにくいです。
🍝 2. トマトとベーコンのケチャップパスタ
ナポリタン風の濃厚ケチャップ味は冷めても美味しさをキープ。
炒めて酸味を飛ばすことで、味がなじみやすくなります。
材料(2人分)
- パスタ(太め推奨・1.8mm)…200g
- ベーコン…3枚(短冊切り)
- ミニトマト…8〜10個(半分にカット)
- 玉ねぎ…1/4個(薄切り)
- ケチャップ…大さじ3
- コンソメ顆粒…小さじ1/2
- オリーブオイル…大さじ1
- 黒こしょう・粉チーズ(お好みで)
作り方
- パスタは表示より1分早く茹でて、油を絡めておく。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎとベーコンを炒める。
- ミニトマトを加えて軽くつぶしながら炒める。
- ケチャップ・コンソメを加えて炒め、味が濃くなるまで煮詰める。
- パスタを加えて全体を絡め、仕上げに黒こしょうをふる。
ポイント
- ケチャップは「炒めて水分を飛ばす」のが冷めてもおいしさを保つコツ。
- 粉チーズを後がけにすると味が引き締まります。
🍝 3. ツナマヨ風 冷製パスタ(夏の作り置きに◎)
加熱不要・混ぜるだけの簡単レシピ。冷蔵で2日ほど保存可能で、
夏のお弁当や忙しい朝の時短ごはんに便利です。
材料(2人分)
- カッペリーニまたは細めのパスタ…200g
- ツナ(ノンオイルでも可)…1缶
- マヨネーズ…大さじ2
- 醤油…小さじ1
- レモン汁…小さじ1(お好み)
- 黒こしょう…適量
- 刻み大葉や刻みのり…トッピングに
作り方
- パスタは表示より1分短く茹で、冷水でしっかり締めて水気を切る。
- ツナ・マヨネーズ・醤油・レモン汁・こしょうを混ぜてソースを作る。
- パスタとソースを和えて、保存容器に入れる。
- 食べる直前に大葉や海苔をトッピング。
ポイント
- マヨネーズがコーティングの役割をしてくれて、麺がパサつきにくい。
- 冷製なので傷みにくく、作り置きに最適。
◆ まとめ:パスタは作り置きにも大活躍!
「パスタはできたてが一番」と思われがちですが、コツさえ押さえれば、
冷めても驚くほどおいしく食べられる万能メニューになります。
- ベタつかないコツ=油コーティング&短め茹で
- 味が飛ばないコツ=少し濃いめ&炒めてコクを出す
- 保存のコツ=水分を避けて冷蔵・密閉
忙しい平日のお弁当や、休日のまとめ調理に、ぜひ「作り置きパスタ」を取り入れてみてくださいね!
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