はじめに
ヘルシーで安価な「鶏むね肉」。
でも、いざ調理してみると「硬い」「パサパサする」と失敗すること、ありませんか?
実は、鶏むね肉にはほんの少しの工夫で、誰でもしっとりジューシーに仕上げることができます。
今回は、プロの料理人も実践している【パサつかせない3つのコツ】を分かりやすくご紹介します!
鶏むね肉がパサつく理由
まず、なぜ鶏むね肉がパサパサになるのでしょうか?
その原因は、ズバリ「加熱しすぎ」と「水分不足」。
鶏むね肉は脂肪が少なく、繊維がきめ細かい部位。
そのため、高温で火を通しすぎると一気に水分が蒸発してしまい、硬くなりやすいのです。
この特性を理解した上で、正しい調理方法を選ぶことが大切です。
パサつかせないコツ①【下処理】塩と砂糖で下味をつける
まず一番大切なのが、加熱する前の下処理です。
ここでおすすめしたいのが、塩と砂糖を使った簡単なマリネ。
【やり方】
- 鶏むね肉1枚(約250g)に対して、
塩小さじ1/2・砂糖小さじ1/2をすり込む。 - そのままラップをして冷蔵庫で30分〜1時間寝かせる。
塩が肉のうま味を引き出し、砂糖が水分を保持してパサつきを防いでくれます。
特に砂糖は保水効果が高く、ジューシーさを保つために欠かせないポイントです。
パサつかせないコツ②【加熱】低温でじっくり火を通す
次に重要なのが、加熱の温度管理です。
高温で一気に火を通すと、たんぱく質が急激に収縮して水分が逃げてしまいます。
これを防ぐためには、低温でじっくり加熱するのがコツです。
【おすすめの加熱方法】
- フライパンなら
→ ごく弱火で両面をじっくり焼き、ふたをして蒸らしながら仕上げる。 - 茹でるなら
→ 沸騰したお湯に鶏むね肉を入れたら、すぐ火を止めて蓋をして余熱で火を通す(いわゆる「余熱調理」)。
これにより、しっとり柔らかく火が入ります。
特に余熱調理は失敗が少なく、初心者にもおすすめです!
パサつかせないコツ③【仕上げ】肉を休ませる
実は意外と見落としがちなのが、**焼いた後・茹でた後の「休ませ」**です。
加熱直後は肉の内部の水分が激しく動いています。
ここで切ってしまうと、水分が一気に流れ出てしまいパサつきの原因に…。
【やり方】
・加熱後、ラップやアルミホイルで軽く包み、5〜10分休ませる。
・その後カットすることで、肉汁が落ち着き、しっとりとした食感になります。
まるでローストビーフを仕上げるような感覚で、肉に「休息の時間」を与えることが大切です。
実際に試した!しっとり鶏むね肉レシピ
ここまで紹介したコツを使えば、誰でも簡単にしっとりジューシーな鶏むね肉料理が作れます。
例)しっとり鶏ハム
【材料】
・鶏むね肉 1枚
・塩 小さじ1/2
・砂糖 小さじ1/2
【作り方】
- 鶏むね肉に塩と砂糖をすり込む。
- ラップでしっかりと包み、冷蔵庫で30分置く。
- 沸騰したお湯に入れたら火を止め、鍋ごと放置(蓋をして40分〜)。
- 取り出して休ませ、薄切りにする。
これだけで、びっくりするほどしっとりとした「鶏ハム」が完成します!
まとめ
鶏むね肉をパサパサにしないためには、
- 【下処理】塩と砂糖でマリネ
- 【加熱】低温・余熱でじっくり火を通す
- 【仕上げ】休ませて肉汁を閉じ込める
この3ステップを守ることが重要です。
「鶏むね肉=パサパサ」のイメージを覆す、感動のしっとり食感をぜひ体験してみてください!
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