料理に使う油、何となく選んでいませんか?
実は「どんな油を使うか」で
揚げ物のサクサク感
炒め物の香ばしさ
料理全体のコクと軽さ
すべてがガラッと変わります。
しかし種類が多くて迷いますよね。
「結局どの油が一番いいの?」
「揚げ物と炒め物は同じ油でいい?」
「健康を考えるなら何が正解?」
そんな疑問をスッキリ解決します!
この記事では、プロの視点で
油の選び方をわかりやすく解説しながら
料理ジャンル別に
本当におすすめの油をご紹介します。
いつもの自炊が
ワンランクアップしますよ。
油の選び方でどう変わる?まず知りたい基本
油はすべて同じように見えますが、実は大きく3つのポイントで差があります。
① 風味の強さ
- クセがない油 … どんな料理にも使いやすい
例:サラダ油、キャノーラ油、こめ油 - 香りが強い油 … 相性の良い料理に使うと最強
例:ごま油、オリーブオイル(エキストラバージン)
② 加熱に強いかどうか(発煙温度)
油は熱しすぎると煙が出て、風味も劣化します。
| 油の種類 | 加熱の強さ | 向いている料理 |
|---|---|---|
| こめ油・キャノーラ油 | 強い | 揚げ物・炒め物 |
| エキストラバージンオリーブ油 | 中程度 | 仕上げ / 軽い炒め物 |
| ごま油 | 中 | 香り付け・炒め物 |
| バター・ラード | 弱い | 低温調理、風味づけ |
揚げ物には高温でも劣化しにくい油が鉄則です。
③ 健康面の違い(脂肪酸のバランス)
注目すべきは以下の3種👇
| 脂肪酸 | 効果の特徴 |
|---|---|
| オメガ9(オレイン酸) | 癖がなく、酸化に強い(こめ油、オリーブ油) |
| オメガ6 | 必須だが摂りすぎ注意(サラダ油など一般的な油) |
| オメガ3 | 身体に良いが加熱に弱い(えごま油、亜麻仁油) |
つまり…
日常使いは「加熱に強く酸化しにくい油」が最適!
これを踏まえて次に、
- 揚げ物に最適な油
- 炒め物に最適な油
を具体的な商品とセットで解説していきます。
揚げ物におすすめの油3選|カラッと軽く仕上がるプロの定番
揚げ物で失敗しやすい原因の多くは
「油の選択ミス」。
酸化しやすい油を使うと
- ベタつきやすい
- 油臭さが残る
- 何度も揚げられない
というデメリットが出てしまいます。
ここでは家庭で扱いやすく
プロも愛用する油を厳選して紹介します。
こめ油|サクサク&クセのない万能油
- 揚げ色がきれい
- 酸化に強くカラッと軽い仕上がり
- 油煙が少なくキッチンが臭くなりにくい
おすすめ料理:
唐揚げ、天ぷら、とんかつ、フライ全般
「揚げ物が重く感じる…」という方はまずこれ!
・酸化に強い
・軽く仕上がる
・家庭用にちょうどいいサイズ
キャノーラ油|コスパ抜群&くどくならない
- 日常使いしやすい価格
- 癖がなく素材の味を邪魔しない
- 揚げ直しでも味が落ちにくい
おすすめ料理:
冷凍食品、野菜の素揚げ、揚げ焼き
家に常備するならまずはこの1本。
・コスパ◎
・家庭に常備しやすいサイズ
ブレンド油(こめ油+ごま油など)|香りと軽さのバランス最強
- 後味すっきりなのにコクはしっかり
- 食欲をそそる香り
- 外はサクッ、中はジューシー
おすすめ料理:
唐揚げ、串カツ、竜田揚げ
「ちょっと贅沢な揚げ物」を楽しみたい日に。
・香りと軽さの良いとこ取り
・ワンランク上の味
ワンポイント
揚げ物に向かない油は?
| 油 | 理由 |
|---|---|
| オリーブオイル(特にEV) | 温度が上がりにくい/風味が強すぎる |
| アマニ油/えごま油 | 加熱NG(劣化しやすい) |
炒め物におすすめの油3選|香ばしさ&軽さを両立
炒め物は油の風味がダイレクトに味へ影響します。
料理に応じて香りの強さを選ぶと
「家庭の味」が一気にレベルアップします。
エキストラバージンオリーブオイル|香りで料理が格上げ
- フルーティで食材の味を引き立てる
- 健康によいオレイン酸が豊富
- 焦げにくく中火以下なら万能
おすすめ料理:
パスタ、野菜炒め、魚介、マリネ
仕上げにひと回しするだけでプロの味。
・スーパーでも人気の定番
・クセが少なく初心者向け
ごま油|香ばしさで食欲UP!
- 風味が強く香りづけに最適
- 中華や和食との相性抜群
- 少量で満足感が出る
おすすめ料理:
チャーハン、野菜炒め、和え物、韓国風おかず
仕上げ数滴で立ちのぼる香りが食欲を誘う!
・香りUP
・少量で満足感
・初心者もリピートしやすい定番
ココナッツオイル|軽く仕上がり香りも爽やか
- 高温に強いから炒め物に向いている
- 甘い香りで異国風アレンジにも◎
- 保存性が高く酸化に強い
おすすめ料理:
エスニック炒め、カレー、卵料理、パンケーキ
砂糖を使わず自然な甘さをプラスできる油。
・加熱に強い
・香りが爽やかでエスニック向き
使いこなしのポイント
| ミス例 | 解決策 |
|---|---|
| 香りが強すぎる | 無味の油とブレンドする |
| 焦げる・煙が出る | 中火以下で調理する |
| 重く感じる | 使用量を少し減らす |
炒め物は少量の油で
「香りをまとうイメージ」で仕上げるのがコツ。
価格・健康・味のバランスで選ぶ基準
油は毎日使うものだからこそ、
コスパと健康面のバランスも大切です。
ここでは「迷ったらこれを選べばOK」という
判断基準をわかりやすくまとめました。
基本はこの2本があれば十分
1本目:こめ油
→ 揚げ物も炒め物も軽く仕上がる “万能選手”
2本目:オリーブオイル
→ 香りづけ&健康面のバランスが優秀
この2本を常備しておけば
ほぼすべての家庭料理はカバーできます。
香りを楽しみたい人は+1本
- ごま油
- ココナッツオイル
少量使いで料理に“キャラ”が出ます。
健康を気にする人はここに注目
| 比較ポイント | 優先基準 |
|---|---|
| 酸化しにくいか? | 加熱に強い油(こめ油・オリーブ油) |
| 脂肪酸バランスは? | オメガ9多め(身体にやさしい) |
| 摂取量は適正か? | “少量でも満足”する油を使う |
良い油を選べば、少量でおいしく満足できる → 長い目でコスパ良し!
逆に注意したい選び方
- とにかく安い油に偏る
→ 酸化しやすく、劣化が早い - 大容量を使いきれず放置
→ 開封後は風味が落ち続ける
油はキッチンの 鮮度食材 と考えるのが正解です。
保存方法と使い切りのコツ|風味をキープして無駄なく使う
せっかく良い油を選んでも、保存方法が悪いと
風味が落ちたり、劣化して身体にも良くありません。
油は「光」「空気」「熱」でどんどん酸化します。
今日からできる対策をまとめました。
適切な保存場所は「暗くて涼しい場所」
- ガスコンロ横はNG(熱+蒸気で劣化)
- 冷暗所に置く(吊り戸棚など)
- 光が当たらない場所へ
ボトルをそのまま出しっぱなしにするのは、実は危険。
開封した油は1〜2ヶ月以内に使い切る
量が多いと品質が落ちやすくなります。
少人数家庭は 900〜1350gがベスト。
大容量を買って節約しても、劣化したら逆効果。
調理後の油はどうする?
揚げ物油は 2〜3回までが限界。
- 濾してオイルポットに保存
- 早めの使い切りを意識
黒ずみや粘り気が出たら即廃棄!
・揚げ物油を再利用できて節約効果◎
・におい残りが少ない
風味系の油は冷蔵保存が安心
| 油 | 保存方法 |
|---|---|
| えごま油・亜麻仁油 | 冷蔵が必須(加熱NG) |
| エキストラバージンオリーブ油 | 冷暗所、夏場は冷蔵可 |
| ごま油 | 光を避ける(冷蔵不要) |
油は「鮮度」。調味料として扱いましょう。
少量スプレーを活用して使いすぎ防止
- 最低限の量でおいしくなる
- ヘルシー志向の人に最適
・少量で満足できて健康面UP
・揚げ焼きに最適
油は選び方だけでなく
使い方と守り方で料理のクオリティが変わります。
まとめ|油を変えるだけで、いつもの料理がもっと美味しくなる
油はただの「調理に必要な液体」ではなく
料理の仕上がり・軽さ・香りを左右する
とても大切な食材です。
- 揚げ物には こめ油・キャノーラ油
- 香りづけには ごま油・オリーブオイル
- 加熱に強く、酸化しにくい油を選ぶ
- 大容量より 適量を早く使い切れるサイズを
これだけで、日々の料理が一段階アップします。
「なんか今日は美味しい!」
そんな小さな嬉しさが、毎日の自炊を続ける力になります。
まずは身近な油から、少し見直してみませんか?

コメント